月別アーカイブ: 2009年4月

[006]初めて泣いた夜

問診のとき、家族に癌にかかった人はいますか? 心臓病は?
という具合に訊かれる。遺伝的な要素があるからだろう。ぼくの場合も無論例外ではない。ぼくの父はぼくが18歳の時に喉頭癌で声帯の除去手術をおこなった。当時、国内ではなんでも数例目とかというリスクの高い手術を幼子かかえる若い父親に課したのは、それ以外では回復する見込みがなかったと判断したからに相違あるまい。

あの頃に我が家を充満していた重く厳しい空気を、ぼくはいまでも皮膚の感覚として、じっとり思い起こすことができる。

ぼくが肺癌になったのも、ある意味、父の子であったからでもある。

父は、その後もずいぶん長く闘病生活を続けた。結局のところ、いつ完全に「なおった」となったのか、ぼくは知らないんだけど、80をすぎる今でも元気(といいきっていいか)に生存している。

ぼく自身、きっと直るぞ、と無根拠に信じているのも、この父の子であるからという背景があるわけだ。

だから、母は、ある意味、癌看病のオーソリティーをもって自認しているところがある。 続きを読む

お部屋1834/サンクチュアリ出版は潰れてよし

3日ほど前までは「このままサンクチュアリ出版は売り逃げしそうだな」と思っていたのですが、誰も予想しなかった中村克さんの大活躍によって、見事形勢が逆転しそうです。ある種の天才かもしれない。

瀬戸弘幸一派もそうですが、味方にするとこれほど怖い存在はおらず、敵に回すとこれほど心強い存在はいません。

そろそろ社団法人「小さな親切」運動本部の記者会見が始まります。

————————————————————————————————————

2009年04月28日
プレス発表を行ないます

4月20日付、読売新聞掲載記事「最後のパレード」はがきキャンペーン作品盗用疑惑について、社団法人「小さな親切」運動本部では、プレス発表を行ないます。
と き 2009年4月30日(木) 午後4時
ところ 文部科学省記者クラブ
プレス発表の内容につきましては、4月30日以降ホームページで発表いたします。

————————————————————————————————————

わざわざ記者会見をするからには、もはや穏便に済ます気はないってことだろうと推測できます。楽しみです。
続きを読む

[005] 病室名主の権力構造(2)

入院はしたことなくても、見舞いには行ったことくらいおありだろう。どちらもない? なんだか友達になりたくないなあ。兼好法師もそんなこと、言っておりました。

ともあれ、複数人部屋の病室の各ベッドは単色のカーテンに四周を囲まれていることはご存知であろう。このカーテン、ホントは逆Uの字型になっていれば、各人が各人で独自にコントロールできるのであるが、資材の節約なのかそれともほかの理由があるのか、いわばワの字型になっている。ベッドが並んでいると、通路側から、ワワワそして窓、という並びである。最初のワの左側のオサエは病室の壁が代用している。

で、このカーテンの取り扱いだが、病室のマニュアルによると、たいていの病院では、昼間は明るさを確保するためにも、できるだけあけておきましょう、などと書かれているが、実際問題、たいていの部屋では、各人がカーテンを閉め切って、疑似蛸壺をこしらえて逼塞しているのである。これはジツにうっとうしい。しかし、こういうのは社会生活であるので、こっちの一存だけでは何ともならないのだ。

先日の一時退院までの4日間ほど、ぼくはフクダさんという人と2人部屋で一緒だった。いささか強引なおっさんで、とにかくウットウシイでしょ、という理由で、常時カーテンを全開にしたがる。ぼくも思想的に通低するとこがあるので、望むところである。いや、この4日はさっぱりして気持ちよかった。ただ、かれは就寝時も開けっ放しであるのだが、これはぼくには抵抗がある。なんだかむき身感がしみ出してきて、どこか不安な気持ちになる。

このフクダさんには、ぼくにとって積年の課題であった「腹巻き問題」の最終解決になりうる「晒の巻きかた」の奥義を伝授していただいた。まだまだぐずぐずのやわやわだが、日に日に技術的向上が自分でもわかる。ぼくの鯔背な晒姿に陶然となさるご婦人の出現も遠い日の話ではない、と思うほどだ。とにもかくにもキモチいい。

話を戻す。

さきほどのワワワ窓というカーテンの構造を再度思い返しながら、これを自由にするためのキーはどこにあるか、を考えてみればよい。すぐにわかると思うけど、自分のカーテンを自分でどのように取り扱っても誰にもめいわくをかけないのは、唯一窓際の病室名主だけなのである。

たとえば、通路側の人が、うっとうしいとて自分のカーテンを全開にしてしまうと、次の人の正面の部分を無許可ではぎとってしまうことになる。2番手にとっては、暴力的な壁の崩壊である。窓際が2番手にお伺いをたてれば(多くの場合)あ、いいですよ。どうぞどうぞ。うっとうしいですもんね。なんて同意を得たりするかもしれないが、ふつー、おとなは、そんな罠には乗らないものである。

こんど、お見舞いにでも行かれた際にご確認になるといいと思うのだが、複数部屋の奥の人だけが、カーテンを全開にしている部屋がけっこう多いことに気がつくことだろう。だって、カーテンを開けるほうがルール云々以前に、とても気持ちいいのである。唯一気になるのは廊下からの無遠慮な視線くらいだろうが、それも、手前のカーテン群によって、適度に遮蔽されているわけだ。

カーテンひとつをとっても、同じ料金をふんだくられていても、これほどの差がある。

これって、ほんと、むちゃなことして金儲けしてはなりませんという法律にひっかかると思うのだ。

[004] 病室名主の権力構造(1)

あ、忘れないうちに書いておきますが、ぼこぼこ状態にされている漢字能力検定協会の件ですが、おそらく遺漏はなかろうとは思うけど、新聞記者のみなさまは、この協会と文科省からの天下りで不適切な関係は、いちおう調べてみたけど、なかったよ、とコメントされておかれるほうがよろしいのでは、と。天下り受け入れをキョヒっていじめられているとしたら。なんてこと、あるわけないか。

いわゆるところの「差額ベッド」についてのアレコレに関しては、20年前から言いたいことはヤマほどあって、黙っていろといわれても、そのうち書かせていただきます。

で、その件についてはひとまず措いておきながら、入院病棟には、基本的に大部屋と1人部屋、2人部屋〜が存在している。大部屋というのは(よく知らないんだけどね)6人部屋がキホンであるようで、それ以下の部屋も1人用以外はシンメトリー構造になっているのが普通みたい(みたいみたいの連続で、信頼性のかける文章である)だから結局のところ、部屋のタイプは1人、2人、4人、6人ということになる。

いつのまにか、1人部屋をのぞき、すべてのタイプの部屋への入院を経験したことになる。

未知の1人部屋は別にして、ほかのタイプの定員は必ず偶数になっており、ベッドのレイアウトは、入り口からマドまでまっすぐ通路、左右に「非」の字型にベッドを配置、というふうになっている。いや、2人部屋は違ったな。足側に通路、奥がマドで平行にベッド2台だった。

6人部屋は通称大部屋であって、ここでは追い銭はとられない(あたりまえだ)。残る2人部屋、4人部屋は無茶苦茶な料金設定の追加料金をふんだくられるようになっている。

そもそも入院は個室がキホンだとぼくは思う。加療しているのに、夜な夜な40cmほど歯科はなれていないベッドでずっとうなり声をあげ続ける患者の苦行につきあわされていなければならないんだ。日本の経済関係の法律のどっかには「むちゃなことをして金をとってはダメだ」という規定があるはずで(なければ我が国は野蛮である)、その法律からしても、現行システムは無茶苦茶だ。

冒頭に宣言したように、それはまた別途考察する。本日はひとまず冷静に……。

つまり、なにが言いたいか、といえば、ひとくちに2人部屋、あるいは4人部屋といっても、ベッドの配置によって、2or4人部屋/窓際、2or4人部屋/通路側という「亜種」が存在することになる。いうまでもないが、両者の間に料金設定に差はない。

同じ金をふんだくられながら(払っている、わけでは絶対にない)、どちらのタイプのベッドをあてがわれるかは、まったくの偶然によって支配されている。ルールは(トロいプレーヤーが介在していない限り)、新入りが通路側、なのである。

風呂敷まとめて夫婦で彼らは病室にやってくる(たいてい老年だからね)。はーい。大川さん(仮名)、ここが大川さんのベッドです。あちらが山本さん(仮名)、田中さん、河野さん(以下同)。「あ、よろしくおねがいします…」ぺこぺこ、というプロトコルである。

大川さんとしては、同じカネはらっているのに、なんでぼくがこっちなんや、と主張することはできない。だって、奥に鎮座している田中さんと河野さんは、もう1週間も前から服役して、ようやく出世を遂げた「ベッド名主」様であるからである。そんなことを新入りの分際で口に出そうものなら、サンピン。100年早いや。と凄まれてしまうのである。

大川さんにとっては、入院そのものもショックであろうが、通路側のベッドという屈辱と不利益にも耐えなければならない日々が続く。しかし、安心なさるがよい。ぼくもよく知らぬが(またかよ)、最近の病院は長くは逗留させていただけない仕組みになっており、病棟などによっても違うだろうが、名主のかたがたは、早晩ご退院召されるのである。

退院は午前中。新規入院は午後。というふうに決まっている。これはホテル業と同じで、やはり、病院といえども「宿泊業界」というククリのなかでの仕組みには従わざるをえないのだ。大川さんとしては、田中さんが退院され、新しい患者が午後にやってくる前に、ナースに「奥へ直りたい」旨の申し立てを行う。

すると、存外軽い感じで、「ん? 奥へ移りますか。いいわよ。じゃあ、ロッカーの中の荷物をベッドに上にでも出してくれる」なんて感じでそく行動に移ったりする。病院のベッドやテレビセットは移動が楽にできるように作ってあるので、作り付けのロッカーの中さえ空にすれば、幌馬車隊のようにどこまでも簡単に転がっていけるのである。

病室の窓は大きい。この大きな窓から外を見ながらベッドに腰を下ろしているだけでも、病は少しは癒えていくような気すらする。それに窓際の幅50cm程度の「共有地」は、だれも入ってくることができないため、実質的には窓際名主の支配下に組み入れられる。

病院の立地がいかに悪かろうとも、窓から外がいつも見えている明るい窓際ベッドと、四周をへんなカーテンで取り囲まれている入り口側ベッド。その違いはもう筆舌に尽くしがたい。

いや、実は、窓際の権力の源泉は、この「単純にきもちいい」ということにはとどまらない。その真実は「窓際だけが、カーテンのコントロール権を掌握できる」というところにこそ、あるのである。

お部屋1833/「北野誠降板は創価学会の圧力だ」と言い続ける人々

北野誠が記者会見をしたのですね。

————————————————————————————————————

「毒舌キャラ演じるため…」不適切発言の北野さん、涙で謝罪

4月28日17時22分配信 読売新聞
「毒舌キャラ演じるため…」不適切発言の北野さん、涙で謝罪
涙を流しながら記者会見する北野誠さん(28日、大阪市北区で)=大久保忠司撮影
 ラジオなどで不適切な発言をしたとして、所属事務所の松竹芸能(大阪市)から無期限の謹慎処分を受けたタレント・北野誠さん(50)が28日、大阪市内のホテルで記者会見し、「事実に基づかない不適切な発言で、自分と同じ業界で働いているタレントの皆様、所属するプロダクション関係の皆様らに多大なるご迷惑をおかけした」と謝罪した。

 今月13日の処分発表以来、会見に応じたのは初めてで、時折涙ぐみながら「毒舌タレントとしてのキャラを演じるために、しなくてもいい発言があった」と振り返り、「トーク、話芸の未熟さがあった」と語った。

 処分の原因となった具体的な内容については「対象になった方にさらに迷惑がかかる」として明らかにしなかった。復帰のめどなどについては「全く白紙の状態。自分自身を見つめ直して再構築したい」と話すにとどまった。

最終更新:4月28日20時12分

————————————————————————————————————

この記者会見は、テレビでも流れてました。「なんでテレビはこの問題を扱わないのか」と言っていた方々も、これで満足ではないでしょうか。
続きを読む

肉が、好きなんだ

でかいステーキ肉を買ってきて、ニンニクと塩こしょうでレアレアに焼いて、
ワインでがばがば流し込むのが、好きです。
高校生のとき、賄い肉目当てでステーキ屋でバイトしていました。
今でも、そこでバイトしたいです。

先日、肉好きの福田さん(SM関係)に誘われ、肉好きの聖地「肉の大山」へ行ってきました。
(写真手前より時計回りに)ステーキ、トンカツ、牛タン網焼き、牛タタキ、、ハンバーグ、(スペアリブ)と、ビールに赤ワイン2本。
閉店間際だったため、40分でたいらげてやりました。しめて9000円。安。
大人になってよかったなあ、と思うのはこんな瞬間です。
連休はヤフオクで生レバーを買って、レバ刺しを思う存分食いたい。

「肉と酒」というタイトルで専門誌、もしくはサイトができねえかな、と妄想中です。

沢辺の今日この頃-11[2009.4.22-4.28]

●2009.04.22水
免許更新にいく。2時間講習だ。
そのまま、蔵前の筑摩書房へ。
出版社共同責任販売検討会、第三回。
夜は版元ドットコムの月例組合員会議。
新入会員に、えらそうに語ってしまって後悔。
●2009.04.23木
午前出版会議
午後、モバイルブックJPの佐々木さんにインタビュー。
音楽著作権ビジネスの話がおもしろい。
7月刊行予定の「出版コンテンツの行方」の取材。
夜は、バンド仲間の青ちゃんのライブに新橋ZZ(ジージー)へ。
版元ドットコムの会員社、アルテスパブリッシングの新刊本のチラシがある。
そのライブハウスのオーナーが筆者の一人のダディ竹千代さんだということだ。
かえって仕事しようとしたが、実際なにもやらず。
●2009.04.24金
午前、週一回のポット会議と掃除。
夜、新宿ゴールデン街の「くらくら」という店に。
日大全共闘の写真展。オミッちゃんというひとに挨拶。
ここで展示しているのが、写真集として、鹿砦社からでるとのこと。
帰りにヨドバシカメラで、デジタル一眼を買ってしまう。Lumix GH1 。
●2009.04.25土
朝から雨で、鉄とすずのドックラン行きは断念。
ギターの練習、本を読んだりして過ごす。
夜は、松沢さん。新刊の初校もどし。
アルツのオヤジの調子が悪化か? オフクロから電話などなど。
●2009.04.26日
晴れたので、鉄とすずをつれて代々木公園ドックランに。
新しいカメラで写真をとる。
夕方、代々木図書館に打ち合わせに行く。
夜、仕事しようと思ったけど、だらだらしてしまう。
●2009.04.27月
午後、デザインの打ち合わせにいく。夜は映画「バサラ人間」の会議。
ユーロスペースにつづいて、次の都内の上映が決まりそう。
前売り券の清算も。オレは、まだ集計作業ができずに支払えず。
●2009.04.28火
朝から7月刊行予定の「出版コンテンツの行方」の取材。
凸版の加茂さん、午後も小学館の岩本さん。
昼飯、高橋に神保町のうなぎ屋に連れ込まれる。
夜は東工大の橋爪さんとの打ち合わせ。
竹田青嗣さんとの共著の打ち合わせ。
正門まえで、現代書館の菊池さんとすれがう。
僕らの前に同じ橋爪さんのところに言っていたそうだ。
現代書館とは、新刊、沼正三さんの本で、共同して営業することになっている。
オヤジの件で、少しだけばたばた。オフクロとの連絡取り合ったり。
でも、深夜から、北軽井沢に鉄とすずを走らせにいってしまうのだ。
車は、飯島会長が愛車ミニパジェロを貸してくれた。

すずの仲間たち2

IMG_4360.jpgIMG_4393.jpgIMG_4389.jpg
左から、アンちゃん。アントンくん。インディちゃん。

IMG_4416.jpgIMG_4326.jpgIMG_4364.jpg
右から、きんちゃん、クメくん、こむぎちゃん。

IMG_4346.jpgIMG_4357.jpgIMG_4366.jpg
右から、ケントくん、チップちゃん、ぽこりんちゃん。

IMG_4329.jpgIMG_4348.jpg
右から、ボンくん、ランちゃん。

同窓会が開かれたのは、こんなに自然がいっぱいのドックラン。
八重桜もきれいでした。
あかるい未来の保護ハハさまさま、ステキな会をありがとう!!
IMG_4342.jpgIMG_4405.jpg
写真はすべてMカメラマン。

[003]明示的には禁止だが

せっかく編集部に復活の処理をしていただいたのにもかかわらず、のっけから空白の日々が続いてしまった。実は病院でつかっているマックの具合が悪くなってにっちもさっちもいかなくなってしまっていた。

病室では明示的にはPCならびに携帯電話の使用は禁止されている。というより「あらゆる電化製品の使用」が原則禁止になっているとみなせるようなマニュアルになっている。が、現実には、多くのベッドにノートPCがあるし、ほとんどの入院患者が携帯電話をマナーモードで電源ONにしている。現実的にこういう機器の電源が入っていることのリスクは病棟によって大きく変わってくるのだろう。循環器関連の病棟ではケータイはどうも……ということになっているのかもしれない。ぼくのいる呼吸器外科病棟では、看護士長が病床にLANケーブルが配備されてるべきでしょうな、キョウビなどと小声で言っているくらいである。

ぼくは、そういう時代の潮流を利用させてもらって、マックをベッドに持ち込み、最低限の仕事のチェックを毎日行っていた。通信に使っているのはサルのマークのEモバイルだが、速度は遅いけど、実用上、今のところ不満はない。

先日、どうしてもWindows環境を使わねばならぬことになり、じゃあ、いっそのこと、デュアルブートで両方とも起動しちゃえるようにしようと、いうことになった。ここでぼくにはひとつの誤解があった。ぼくの使っているMacBookは購入時点でのOSは10.4だと思っていた(だから10.5のディスクは後から購入したものだ、と)。しかし、それは別のマシンのことであって、ぼくのは買ったときから10.5であったのだ(だからOSのディスクは製品についていたもの)。そのところを完全に誤解していた。だからアップデートのためには、パッケージ判のOSセットを持参してきてあった(バンドル判はぼくの書斎のどこかにあって、ぼく自身が退院して探索しないことには発見はほぼ絶望視されている)。

マックからデータをTimeMachine(バックアップソフト名)を使ってバックアップし、データを消してOSをインスト。その順番を考えていたのだが、何の必然があってか、どう考えてもわからないのだが、ぼくのマックでパッケージ判のOS DVDを使おうとすると、不適切なディスクであるなんて吠えて、どうしても先へすすめない。OSを消しちゃった時点(役立たず)で、前にも後ろにも進めなくなってしまったのである。バンドル判のものを自宅からピックアップしてくるのは退院が前提となり、現実的ではない。そこで、しかたがないからスタッフに渋谷のApple Storeに行って、対策を聞いてきてもらった。

イシダさんらっきーです。3,4日で使えるDVDを郵送で送ってくれるんですって。しかもお値段たったのセンエン。ま、3日なら、ビョーキというシチュエーションの中では、十二分に待てる期間である。ちょうど週末はさみでもあることだし、PCレスでこれからの方針をじっくり考えようか……、なんてことを思ったりした。しかし、クチではホンマに4日で来るんか? アップルが言ってることだぞ。と報告者に軽くイアツをかけておいた。

彼女はイアツが気になったんでしょう。週明けの今日、念のためにアップルに確認の電話を入れたという。そしたらやっぱり、DVDがウチに届くまでの日数は2~3週間(デイじゃなくウィークよ)!!

「金曜日は4日とおっしゃってたじゃない」「あ、それはそう言ったものの間違いですね」
「なんでそんなにかかるの」「なにしろ海外からの発送になりますから」

ぼくはマックが好きだ。1985年にはじめて触って以来20年余。正直に告白すると、ずっと好きであり続けてきたし、ずっと使い続けてきた。ライターとして書いた、このコンピュータを礼賛する記事、使い方を説明する記事の量はハンパじゃない。ユーザとして背中に藻が生えてしまってきているので、昔みたいに礼賛を篤くブチあげたりすることはないが、愛する気持ちに根本的な変化はない。すきやねん。

だからこそ言うのであるが、トラブル解消まで、あいや、20日間、お待ちくだされ! これって、要するに「頼むからウチの製品を使わないでくれ。お願いだからWindowsで何とかしてはくれまいか」との懇願でしかない。

わざわざ海外から消耗品を発送するというロジスティックスをとり続けるのも、顧客の利益なんか考慮に値しないと見なしているからで、Mac購入時にシツコクシツコク毎回個人情報を入力させてるわけだから、こんなものは電話1本で翌日届けるなんてことは決して難しいことでもなんでもないのである。

実に不愉快である。

で。思い返してみると、この「感じ」は今はじまったものじゃなく、この25年間、折に触れて気になっていたことでもある。コンピュータとして見れば、贔屓目なしにMacはたいへん優れていると思う。にもかかわらず、シェアをジリジリ落とし続けている理由は、ぼくはこのあたりにあるのではないか、とずっと思ってきた。同じようなことを言う人も決して少なくない。ブツそのものや、製品の本質はすばらしいのだが、こうした周辺の「どうでもいいこと」がことごとく不愉快のタネになる。しかも、それをかれらは「どっかエバった」対応で処理しようとするのである。

なんだかモッタイナイなあ。

製品の本筋がダメなら、その修復には多大なコストもかかるだろう(そもそもムリかもしんない)。でもそうじゃないわけだ。その昔の江本の言い草を借りるなら、選手はちゃんとやっているのに、フロントがアホやから野球ができない、という状態だ。

こういうのって、どうすればいいのだろうか。いや、何もアップルの経営について論考したい訳でもなんでもない。我が社の問題である。

再発、入院前後から、不思議なことに弊社の売り上げが急速に落ち込んでいる。月によっては昨年対比50%減なんてびっくりの成績である。

ここでつい先日告白するまで、対外的にはぼくが病気になったことも、またそれにともなって必然的に戦力が落ちていることも、ほとんど公表していない。ウチは通販業者で、この期間の商品数の増減もなかったから、表面的にはぼくの不在とか、それにともなう戦力のダウン、心配事の増大なんてことは糊塗されているように思うのだが、違うんだな。お客様にはなぜか見通されているのである(だって、そういうことでしょ)。

ここのところ、ずっとその理由が知りたいと思い続けている。願わくば、われわれのビジネスの本筋じゃないところでの齟齬であればいいのだが……

お部屋1832/中村克・矢野穂積・朝木直子・瀬戸弘幸 2

中村克が書いていることをひとつひとつ批判しようと思って途中まで書いたのですが、挫折しました。量が多すぎるのと、内容がデタラメすぎて、いちいち指摘できないです。

この人は「引用の要件とは何か」「社員が仕事として制作した著作物の権利はどうなるのか」「著作者が不明な著作物はどう扱われるのか」「著作権と著作者人格権の違いは何か」なんて「高度な」著作権に関する理解ができていないだけじゃなく、「著作権とは何か」さえわかっていないように思えます。

このことをすべて指摘しようとすると、著作権について一から論じなければならない。それを説明してやったところで、中村克は決して理解しないでしょう。その上、次から次と呆れた文章を発表するため、ついていけないです。

4月27日には、「論談TV」「毎日新聞の報道は見解の相違、オリエンタルランドも困惑しているでしょう」「思いやり社会を創造するために小沢一郎を首相に」をアップ。前者はすでに公開していた文書ですが、これによってさらに批判を集め、サンクチュアリ出版の立場を悪くしています。中村克はとてつもないマゾか? 
続きを読む