月別アーカイブ: 2008年10月

いただいたご本『恋と股間』


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● 杉作J太郎『恋と股間 (よりみちパン!セ 38)』(理論社/よりみちパン!セ)

あぁ、ご紹介すべき本がいっぱいあって、読書が追いつかない!

ここ数年、ノンケ男子の研究を密かにしている伏見には、こうしたノンケ男子向けの恋愛本は実に興味深い。性に揺らいでいるひとはいるにせよ、なんていう留保をつけているにせよ、男女は絶対的に違うことを前提にすべし、という出発点からして、男子の性幻想のありようがよくわかる。

なんで男子はオナニーするときにいちばん好きな女子を想い浮かべないのかとか、「コイツは小さい」と思われないためにどうするかとか、一緒に寝るときに彼女に背を向けるのか失礼かとか、具体的かつ実践的なテーマを語っているところが「使える」。この設問自体がいかにも沽券と股間にプライオリティのあるノンケ男子だなあと微笑ましい。

究極は前書きの「四十数年の壮絶な生活の中で、ときに血反吐を吐きながら体得した理論です。とりあえず最後まで読んでみて、少なくとも五年はよく考えてみてから、みなさん反論してください」。こういう強がりっぽいところがノンケ男子の魅力ですね。うーん、益々ノンケ男子に興味がわいてきた!

11/1(土)〜11/3(月)神保町ブックフェスティバルでお待ちしています

2008年11月1日〜11月3日に行われる第18回神保町ブックフェスティバルに出展します。

少し汚れた本を割引価格で販売いたしますので、
この機会にまとめ買いはいかがでしょうか。
ポット出版のワゴンは白山通りからすずらん通りを入ってすぐ、
揚子江菜館という中華料理店の前の道にあります。

神保町駅A7出口からなら数分です。

たくさんのご来店をお待ちしております。

ベルトラン・ドラノエ『リベルテに生きる』


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● ベルトラン・ドラノエ『リベルテに生きる パリ市長ドラノエ自叙伝』(ポット出版)

★★ 同性愛の視点からフランス政治が見える

民主主義とは終わりのない実験であるーー。思わずそんな時代がかった感想をつぶやきたくなるのが、本書『リベルテに生きる』だ。

著者は現職のパリ市長で、フランス政界の大物、ベルトラン・ドラノエ氏。彼は二十二歳で社会党に入党し、国民議会議員になる。ミッテラン氏の側近として活躍後、一時政界を離れるが、2001年に保守派の牙城で、同性愛者であることを公言して首長に当選した。

この本は社民主義を奉じるドラノエ氏の経歴と政見をつづった「自伝」である。しかし個人史を超えて、民主主義とはいかに困難であるかを示した内容となっている。デモクラシーの故郷とも言えるフランスでさえ、それは確立した政体と言うにはほど遠く、危うい「過程」なのだ。 続きを読む

お部屋1693/選挙知らずの瀬戸弘幸

全然やる気が起きない日々ですが、「清風匝地」「【共産党】茨城県民が答えまショー【せと弘幸】 」を読んで、東京都民からも、瀬戸弘幸の批判をしておく気になりました。

10月26日に行われたつくば市議会選挙の投票率は58.44%。これに対して、瀬戸弘幸は「蟹工船ブームはならず
ブームは嘘・共産党は伸張せず」
でこう嘆いてます。

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 しかも、驚くべきはこの共産党の惨敗だけではなく、投票率の低さです。学園都市などと言われ、比較的知的レベルの高い人が多いはずなのに60%を超さない。

 10人に4人は投票していません。少なくともこの投票率を70%か80%にまで上げないと、カルト創価学会などの組織票にたよる公明党をのさばらせる結果となってしまいます。

 地方議会からの新しい日本を創出する活動も非常に重要であり、我々右派も若い人材を地方議会に送り込む努力をしなければならないと思います。

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58.11%が驚くべき低さ? どこが。
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三浦しをん『きみはポラリス』


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● 三浦しをん『きみはポラリス』(新潮社)

★★★★★ 小説を読むのが好きではない伏見が、めずらしく夢中になって読んだ秀作短編集

三浦しをんの『きみはポラリス』を読み進めるうちに、子供の頃の情景が思い出された。まだ性が言葉を持たなかった時代の自分をーーー。

小学校も中学年になると子供もませてきて、「○○ちゃんが好き」とか「××君から告白された」とかいった話題が教室の隅でささやかれるようになる。女の子たちにとっては、バレンタインデーに意中の男子へチョコレートを手渡すことが一大イベントだったし、とりあえず「両思い」ということになれば、ふたりだけで下校したり、二つ合わせるとハート型になるペンダントの片割れを持ち合ったりしたものだ。 続きを読む

お部屋1692/乙骨正生、正体現す

ここ3年か4年のことですが、10月から12月にかけて、私は調子が悪くなります。

今はまだ睡眠が狂ってきているだけですが、11月が不調のピークです。これから憂鬱です。もっと寒くなると回復するんですけど、しばらく低迷する予定。

11月は、年に3回の「マツワル」の募集月間なんですけど、これも全然やる気がしない。その点、本はいいなあと。なんもしなくても売れれば金が入ってきますから。

売れなきゃしょうがないですが、先週、しょういんの営業に聞いたら、『風俗お作法』は尻上がりに伸びていて、意外にも調子がいいようです。増刷されると気分がよくなるので、皆さん、購入してください。何度も言いますが、読まなくてもいいですから。

さて、今回は「1690/ガセだと判断できる理由」の続きとして、内部告発者の立場から考えた時に、「果たしてこんなことがあり得るのか」を改めて論じようと思ってました。
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見かけ

鉄は見かけ、強そうだ。黒いし、大きいし。

でも
ずーっと前にかかっていた獣医さんは、最初に鉄を診察したとき
「怖がりでしょ」と言った。
そのころは、ほかの犬にも吠えなかったし、そんなに怖がりの実感はなかった。

しかし…、今、実感している。
鉄はビビリちゃんです。獣医さん、さすがだなー。

一方、何もこわいものはないオンナが一匹………。

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橋爪大三郎『冒険としての社会科学』


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● 橋爪大三郎『冒険としての社会科学 (新書MC) (Modern Classics新書 31)

★★★★★ 社会科学を志すのならたどるべき先人の軌跡

実は、伏見は、昨年からこの本の著者、橋爪大三郎氏に師事している。東工大に講演に呼ばれたのがきっかけだったのだけど。評論とかエッセイとかで書いているとアカデミズム方面で等閑視されたり、剽窃されたりということがままあるので(笑)、四十の手習いで論文執筆の技術を手に入れておくのもいいかと思って入門させてもらうことをお願いした(もう半隠居な人生なんで半ば趣味)。

んで、けっこう頻繁に橋爪先生と接することになったのだけど、会う度にすごいひとだなあと尊敬が深まる。ボタンを押すとあらゆる知識が流れ出てくるような学識、発想の豊かさはもちろん。「東工大のアイボ」「ほんとは電池で動いているのではないか」などという評判のある橋爪先生だが、外面のメタリックな印象とは違い(笑)、実のところ、熱いパッションを秘めた方なのだ。

この本はそうした橋爪氏の実存が下味になっていて、社会科学の概説書以上の何かになっている。西研さんの『実存からの冒険 (ちくま学芸文庫)』もそうだが、思想家というのは、誰もが一度は自分の問題意識の震源たどる本を書かざるをえないものなのだろう。「近代の源流をたどりマルクス主義の失効を思想的に検証しようとした格闘の記録!」と副題になるとおり、この本は全共闘世代(というか元全共闘)が青春の総決算と、近代の総決算を企図したものだ。

今回上梓された新書版を読んでも、すでに単行本版から20年の歳月が経っているというのにまったく古くなっていないのは、著者が徹底的に原理的な思考の研鑽を積んでいたからだろう。20年の風説に堪える、ブレない分析に感嘆するばかりである。そして堅固なロジックのなかにときに滲み出る切なさがとても心地いい。

はらたいら『はらたいらのジタバタ男の更年期』


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● はらたいら『はらたいらのジタバタ男の更年期 (小学館文庫)

★★★ すでに故人になってしまったはら氏であるが、この本によって救われた男性は多い。ちなみに伏見も(笑)

本書は、男性にも更年期障害がある、と世に訴えた問題作である。

著者のはらたいら氏は、「クイズダービー」でお茶の間でも有名になった売れっ子漫画家で、三、四十代の頃は、連載に講演にテレビにフル稼働するワークホリックな日々を送っていた。が、そんな氏も、五十を越えた辺りで、仕事に疲れを感じるようになる。講演中に意識が遠のくことを体験し、講演後に救急車で運ばれることにもなった。だんだんと仕事に対する集中力や意欲を失って、落ち込むようになっていく。酒が弱くなり、食物の嗜好も変化する。そしてついに漫画が描けなくなるに至った。 続きを読む

石原慎太郎『子供あっての親ーー息子たちと私』


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● 石原慎太郎『子供あっての親―息子たちと私 (幻冬舎文庫 い 2-9)』(幻冬舎)

★★★ 一つの子育て論として興味深い

私の散歩のコースにはグラウンドがあって、日曜日にはよく小学生のサッカーチームが練習や試合をしている。それを見守る親御さんたちの様子を眺めながら、親の気持ちというのはいったいどのようなものだろうかと思うときがある。彼らの多くは私と同世代なのだが、私には子供がいない。それに負い目を抱くことはないのだが、ある種のうらやましさを感じないとは言わない。

石原慎太郎著『息子たちと私』は、世間的に有名な家族の記録としても面白く読めるが、男親にとって子供はいかなる存在なのか、という点において好奇心をそそられる一冊だ。石原氏はそこで、子供の成長、兄弟関係、仕事、スポーツ、性、旅、結婚といったテーマを、具体的な子育ての経験とともに語っている。それは氏の人生観そのものだ。 続きを読む