月別アーカイブ: 2007年7月

障害者の生と性の研究会『知的障害者の恋愛と性に光を』

● 障害者の生と性の研究会『知的障害者の恋愛と性に光を』(かもがわ出版)

 具体的な話しは説得力を持つ。『知的障害者の恋愛と性に光を』は読者に障害者の性の問題を他人ごとにしておけないほどの切実さを抱かせる。

 「映画を観に行く時でさえ、二時間トイレが我慢できるか、トイレをしたくながら困るなあと、そんなことを考えながらデートを繰り返すのね。でもだんだんテクニックを覚えてきます。あたりを見回して人柄のよさそうな女性を見つけて『どうかトイレに連れて行ってください』って頼むんです」 続きを読む

村瀬学『13歳論』

murase.jpg● 村瀬学『13歳論』(洋泉社)

 振り返ってみるに、90年代というのは「子供」という存在が問い直された時代だったと言えるかもしれない。援助交際、酒鬼薔薇聖斗、学級崩壊…。それまで「子供」という枠組みの中に押さえ込まれていた人間という生物の何かが、噴出し始め、「大人」の価値観を動揺させ続けた。

 そうした中でさまざまな議論が起ったが、本書は子供と大人の境界を13歳という年齢にすることに徹底的にこだわった「13歳論」である。だからといって、著者は成人年齢を引き下げることによって単純に「早期厳罰主義」や「早期一人前主義」を訴えているわけではない。「いま一度『子ども』というイメージと、『大人』というもののイメージを、明確な理念のもとに見直す作業」をすべきだと提案している。 続きを読む

梁石白・高村薫『快楽と救済』

kairaku.jpg● 梁石白・高村薫『快楽と救済』(NHK出版)

 本書は、『血と骨』の梁石白と、『レディ・ジョーカー』の高村薫という当代のエンタテイメント作家による対話。と言うより、現代という時代をもっとも鮮烈に描く二人の作家による時代批評、と言うのがふさわしいかもしれない。

 対話の中でも「彼らが選びだす言葉や、言葉によってつむぎ出される世界の姿は、私にはどうも手の届かないものになっている」(高村)と疑問を呈された純文学にかわって、高村や梁の作品はいまや時代を映し出す鏡になっている。文壇に自閉した純文学が大衆に見捨てられつつある一方で、時代とシンクロする物語はエンタテイメントの分野に確実に育っている。 続きを読む

四方田犬彦『狼が来るぞ!』

ookami.jpg● 四方田犬彦『狼が来るぞ!』(平凡社)

 本書は雑誌で連載されていたコラムを再構成して一冊にまとめたものである。が、読者に散漫な印象を与えないところは、著者の卓抜な文章力と、ふところの深い世界観によるのだろう。とくに紀行文での鋭い筆致は、読者に新しい世界像を提示する。

 例えば、イランでは女性が外出時にかぶるチャドルについて語る。それは大方の日本人にとってはイスラムの宗教的な敬虔さの象徴に見えるわけだが、四方田はイランの女子大生のこんな言葉を紹介する。 続きを読む

高橋源一郎『あ・だ・る・と』

ada.jpg● 高橋源一郎『あ・だ・る・と』(集英社文庫)

 人々がAVビデオに求めるものは、「本物」なのか、「本物っぽさ」なのか。

 一般的には「女子高校生もの」を消費するユーザーは、その作品に「本物の女子高校生」の登場を求めていると考えるのが妥当だろう。しかし、いまどきのユーザーには、AVに登場する「女子高校生」のすべてが「本物」ではなく、ほとんどが「本物っぽい女子高校生」であることくらい周知の事実だ。そのことが折り込み済みで、「女子高校生もの」が消費されている、としたら、すでに「本物の女子高校生」の向こう側に、それとは異なる「女子高校生」への欲望が胚胎してるとは言えまいか。 続きを読む

シャンプー

R0010614.jpgR0010621.jpg
日曜にシャンプーをした。
風呂場ですべらないように、すのこの準備を私が始めると
部屋の奥のほうにあるベッドの上にコソコソと移動する。
リードをつけても、寝そべったまま動こうとしない。
普段はリードを見ると、「散歩っすか?」と
ヒョコヒョコ玄関まで小走りでくるのに、すこの=シャンプーと
インプットしているらしい。

R0010625.jpgR0010626.jpg
毎回シャンプーのたびに、ムダな抵抗を試みたあと、
すごすごと風呂場まで歩いてくる。
(もちろんリードでひっぱりますが、一応自分の足で歩いてくる)
体と足を洗われるのは、じっと我慢の子を続ける。
以前のように震えなくなっただけ進歩、進歩。
しかし顔にはいった途端、やっぱりヒーンヒーンと情けなく鼻を鳴らす。
そして何よりイヤなのが、シャワー。
体のどこの部分でもかけられるのがイヤらしい。
猛烈に体をひねって風呂場から逃げ出そうとする。
まあ、雨嫌いだから、しかたないか。

テン、ナース家に

正式にナースの家でテンを飼うことになった。
きのうナースが近所のドッグランにテンとナッツを連れて行ったら
見知らぬ人に「テンちゃんですか?」と声をかけられたそうだ。
テンちゃん、なにげに有名犬!
きっとテンを保護していた人のブログあかるい未来で、
テンのことを知っていたのだろう。
ナースの家にやってくるまでのテンの様子や
ナース家でトライアル中のテンや、ナッツ、猫のアビの反応も
アップされている。
テンは、おそらくナッツと遊びたくて、ナッツの耳や足を噛むらしい。
テンに噛まれて、痛そうな顔をしているナッツの写真もアップされていて笑える。
R0010055_3.jpgR0010091.jpg