月別アーカイブ: 2006年7月

実家を出るのです

実家を離れ、
東京で暮らすことになりました。
目的をかなえるために自分が望んだことではあります。しかし……。
大家族で育ったので、
東京砂漠にひとりぼっちという状況が無性に無性に寂しいです。
飼い猫は私の顔など忘れてしまうでしょうか。
実家の鍵は私に内緒で付け替えられてしまうでしょうか。

感傷にひたってばかりで全く準備が進みません。
とりあえず今日は段ボールを拾いながら家に帰るとします。

ゲイコミュニティは百家争鳴

週末、ゲイコミュニティはmixiを中心に大騒ぎだった。新木場の公園で高校生たちの「ホモ狩り」によってゲイが襲われ、重症を負った事件が報道されたからだ。それだけなら「なんと卑劣な犯行!」という反差別の怒りがわき起こるだけだったとも言える。しかし記事中に被害者が全裸で歩いていた事実が含まれていたことで、メディアで大きく取り上げられ、コミュニティ(あるいは一般の人たちの間)でもさまざまな議論が展開された。差別の実態、欲望の自由と公共性の問題、報道のスタンスへの疑問、ゲイリブの戦略、コミュニティの友情の可能性……。
中でもmixi内でやり取りされた斎藤靖紀(ブル)さんと田辺貴久(たなべ)さんの論争は、実にスリリングで、示唆に富んだものだった。議論を交わす態度といい、語られた内容や水準といい、伏見も多くを学んだ。アクセスする機会がある人は、ぜひ両者の主張を読み比べてもらいたい。そして今後のことを考えていく材料とすることをお勧めする。

ミクシー本と企画書について

松沢呉一さん来社。
「Defending Pornography」という、アメリカの本の翻訳本についての打合せ。
それから、いくつも話が脱線して、ミクシーをネタにした本を出版することに決定です。
著者・松沢呉一。
当たり障りなく言えば、ミクシーの使い方・気をつけるべきこと、なんだけど、さてどういうものになるかお楽しみに。 続きを読む

いただいたご本『オタクバカ一代』

otaku.jpg*【ゲイバァ伏見】駄デブ日記より

作家の浅野智哉さんがご自身、取材・構成に関わった村濱章司著『オタクバカ一代』(角川書店)を送ってくださった。

寡聞にして存じ上げなかったのだが、この村濱さんという方はオタク界の有名人で、ビジネス的にも大成功を収めたセレブ?だという。ページをめくっていると、どのギョーカイにも歴史があり、ドラマがあるんだなあと、興味深い。っていうか、こういうギョーカイがあるんだ! 伏見が知っているオタクセレブの名前は庵野秀明と岡田斗司夫くらいなのだけど、きっと、そうした文化に憧れる人が読んだら、わくわくするネタ、人名が満載の一冊のはず。

しかし、それにしても、オタクを極めれば大金持ち、オカマでがんばっても貧乏中年……この差は…いったい……。進む道を間違えた。後の後悔先に立たず。いや、後の後悔先に勃ってしまったのが失敗のもと?(笑)

● 村濱章司著『オタクバカ一代』(角川書店) 1600円+税

【掲載記事】革命の国フランスでエロ革命が始まった!!

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書店やコンビニで売られている『実話Gon!ナックルズ』九月号(7月29日・発売)で、私が「革命の国フランスでエロ革命が始まった!! パリで盛り上がる娼婦・娼夫の蜂起」と題した記事を書いています(68〜69ページ)。路上で撮ったパリジェンヌのヌード写真が満載の中身は硬いけど写真はエロい記事でございます。コンビニですと、エロ雑誌にまぎれて置かれていることが多いので、そのあたりで見つけてください。序文①では、
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性労働者(セックスワーカー)の
蜂起が始まった!!
『売春嫌いは人を殺す』…
様々な意見が飛び交うパリで
自らのムネをさらして
性解放を
体で表現する人々
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と書かれ、序文②には
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05年6月『ゲイ・パレード』、10月『性同一性障害者のためのデモ』、06年3月『街娼デモ』…。
今、パリでは「性」に関する運動が盛り上がりを見せている。
日本ではまず、見かけることのない光景が革命の国フランスで繰り広げられていた。
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と書かれています。興味のある方は御一読ください。

一日中貼り込み

今日は一日画像貼り込みの作業をしました。
名刺を作ってもらえそうです。嬉しいです。
お昼は初めて外で食事をしました。
安い食堂もカフェもないので、
いつも竹下通りのファーストフード屋で
ゴスロリガールに囲まれながらお茶を飲んでいたのです。
サバ味噌煮、おいしかったです。
文章が絵日記風になってきました。
もうネタ切れです。

「ゲイにとってのうつ」「海外で生きるという選択」

 今回は、「ゲイにとってのうつ」と「海外で生きるという選択」を執筆くださった後藤純一さんに感想を送っていただきました。まずは、ご紹介します。

「ゲイにとってのうつ」「海外で生きるという選択」を書かせていただいた後藤純一です。

「ゲイにとってのうつ」は卒論並みに骨が折れた原稿でした。もともとゲイ雑誌で書いていたのですが、こうした長めの骨太な原稿を書くのに慣れていないせいで、伏見さんのお手をかなり煩わせてしまいました。それでも辛抱強くご指導くださった伏見さんに感謝申し上げます。
 僕が「ゲイにとってのうつ」を書こうと思ったのは、身近でうつ病を患って自殺した友人がいたり、今でもたくさんの友人がこの病気とともに生きているからです。以前からHIVのことに関わってきましたが、HIVとうつも密接な関係があるし、今ゲイの間でうつがとても深刻になっていてしかもいろいろとうつに対する誤解も多い状況があると感じていました。この原稿が少しでもうつに対する理解を深めていただける端緒となれば幸いです。
 僕自身も一時期軽いうつ状態になりましたが(今は回復しています)、実は以前、実家の父親もこの病気に苦しんだことがあります。そういう意味でも他人事ではないという気持ちがありました。
 実家の両親に『QJr』を送って読んでもらったところ、父が「よく書いたね。今後何か私に協力できることがあったら遠慮なく言いなさい」と言ってくれました。そして母からはこんな手紙が来ました。「誰でもどんな人でもうつになる可能性があるということですね。軽い、重い、はねかえす、はねかえせない等、個々で違うと思うけど、なりやすい環境の中に長い間とどまっていると抜け出せないのかもしれませんね。自分自身の好ましいところ、いやなところを客観的に見つめて受け入れ、他者も同じく受け入れ、そしてありのままに生きるのがいちばんいいのかもしれません。なるようにしかならないし、人間の心も体も新幹線のように速く走れないということですね。同性愛者にしろ、異性愛者にしろ、この世は生きづらいですよね。しかし、どうせならしかめっつらでなく楽しみを見つけて生きてしまおう! この本はずいぶん立派なのに案外低価格ですね。バディより読み応えがあるし、いいでーす。また送ってネ!」(原文ママ)
 
「海外で生きるという選択」は同性パートナーシップ制度を利用してオーストラリアに移住した鳴海さんへのインタビューです。今年の2月におじゃました際に「何か載せる機会もあるかもしれない」ということでお話をお聞きしていたのでした。ゲイがのびのびと暮らしやすい環境で、パートナーの方とのしあわせな生活を送っている鳴海さんでした。機会があったらみなさんもシドニーやメルボルンに行ってみてください。人生観が変わるような、素敵な街ですよ。

 それから、『QJr』全体を通してですが、巻頭のリーマンの方々へのインタビュー集は圧巻でした。今を生きるリアルなゲイ像が立ち上がってきます。その中に元パートナーも登場しているのですが、僕に関わる部分を読んでいたら(外だったのですが)泣いてしまいました。10年以上もつきあってきて、胸の内で感じていたけど口には出さなかったようなことが、こういうカタチで言葉になると、やられますね。そういう意味でも一生大事にしなくてはいけない本になりました。
 タックさんの闘病記も身につまされましたし、飯田さんのお話にも胸を打たれました。耐性ウィルス問題の深刻さを丁寧に解説してくれた玉野さんの記事にもリスペクト!でした。
 最初の話にもつながりますが、昨日まで笑顔で会っていた人が突然いなくなってしまったり、実は重い病気を抱えていることを知らされる、自分もまたそうなる可能性とともに生きている、ということをひしひしと感じながら、だからこそ日々を大事に、愛する人たちといっしょに暮らせる歓びをかみしめながら、自分や仲間を大切にしながら生きていきたいなと思わせる、そんな内容だったと思います。素晴らしい本です。
 
 この本に関わることができたことを本当にしあわせに思います。
 ありがとうございました。

「ゲイにとってのうつ」は、うつとはどういう病気なのか、うつを経験した人たちへのインタビュー取材、なぜうつになるゲイが多いと考えられるのかを丁寧に追いかけたリポートです。
QJr vol.2のテーマは「生き残る。」です。
「2006年の日本をさあどうやって生き抜いていこうか」を考えるときに、「うつ病」はおそらく大きなテーマです。ネットを検索すると、日本のうつ病患者は、70万人いるとも、200万人いるとも書かれていて、その数字の根拠はいまいちわからないにしても、身近を見回しても、うつを患って病院に通っている人は何人もいます。
いつからこんなにうつ病患者が増えたのか、なぜ増えたのか、そして、うつ病とはどんな病いなのか、こんなにうつにかかってしまう人が多くなった日本社会は、いったいどんな社会なんだろう、そんなことをいろいろ考えさせられた記事でした。
末ページには、うつにかかったゲイの人へのサポート団体や社会福祉制度の活用などの情報もまとめられています。役立ちます。