2005-04-28
カーミラを見よ!
六月に発売予定の『カーミラ』の特集「口コミ海外旅行ガイド、レズビアンの歩き方」に、拙稿が載る予定です。パリの同性愛事情に興味のある方は、お手にお取りください。
100人予約が集まれば出版化?!という拙著『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』の予約もまだまだ、募集しております。
六月に発売予定の『カーミラ』の特集「口コミ海外旅行ガイド、レズビアンの歩き方」に、拙稿が載る予定です。パリの同性愛事情に興味のある方は、お手にお取りください。
100人予約が集まれば出版化?!という拙著『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』の予約もまだまだ、募集しております。
フランスの新聞では一面で、日本の脱線事故について取り上げられているところもあった。
関係者の話が出揃ったわけではないので、確実なことは述べられない。一部報道で、「90秒の遅延を取り戻すため、運転士は急いだのではないか?」という報道があった。
フランス人にその話をしたら、
「たったの90秒?」
と、驚かれた。フランス人にとって90秒遅れのなんぞ遅れたうちには入らない。時間通りに来たに等しい。
ストがあれば電車は止まるし、電車がなかなか来ないことなど日常茶飯事だ。
フランスに来てから、5分以内であれば電車の遅れなど気にならなくなった。5分を超えてから、「遅いなー」と思う。
性科学のさきがけキンゼー博士の生涯を描いた映画『Dr. Kinsey』を再び、鑑賞しました。本年観たアメリカ映画「Aviator」「Ray」「Million Dollar Baby」などよりも、遙かに感動的でした。キンゼー役の俳優がハンサムな上に、微妙な表情を見事になさる。ハマリ役です。
終わりの方で、「赤」扱いされて研究の中断を余儀なくさせられ失意のうちにあるキンゼーがレズビアンの女性に励まされるシーンがある……ということは先日、書きました。監督の創作なのか、実話なのかわかりませんが、とっても心温まる話です。監督のキンゼーに対する敬意の念が伝わってきました。
老齢の女性には夫も子どももいました。しかし、あるとき、知り合った女性に恋をし、その思いはどんどん募っていきます。罪悪感があってか、そのことを誰にもうち明けられることができず、彼女の性指向を知ると、夫も子どもも彼女の元を去っていきました。1950年代という時代は、同性愛者に対する理解などというものはほとんどなかったのでしょう。そんな彼女はキンゼーの「女性の性行動」に関する本を手にとり、自分と同じ境遇に置かれた人々が世の中には多くいることを知り、励まされ救われたといいます。誰にうちあけることもできず孤独の淵にいた彼女にとって、キンゼーの書は救いの手だったのでしょう。
老齢の女性はキンゼーの片手をやさしく両手で包み込み、感謝の念を表します。
ところで、同映画ではキンゼーが大学で講義しているシーンがあります。男性器や女性器の図が出てくるんですが日本で放映される場合、モザイクがかかるのでしょうか。あるいはカットされるのかな。エロ嫌いの人々と闘ったキンゼーを描いた映画で、モザイクかけるんじゃ、創作者にも故人にも失礼でしょう。
土曜日朝に偶然、テレビのスイッチをつけたら、鉄腕アトムのフランス語吹き替えバージョンがやっていました。先週水曜日から、いくかつの映画館では「ジャングル大帝レオ」の上映も、始まっています。フランスにおける日本ブームってのは、昨年日本を席巻した韓国ブームみたいなもんです。といっても、一過性のものでなく持続しています。 続きを読む…
あるミニコミ誌から、「フランスのゲイ事情」について原稿用紙12枚ほどの執筆依頼がありまして、締め切りは本日。先週末からその執筆に追われています。実はまだ、書き終わっておりませんで、息抜きにブログを書いています。 続きを読む…
旅行の日程についてあれやこれやと悩んでいます。五月上旬の欧州遠征では、
5月6日(金):ピム・フォルタインの追悼集会@アムステルダム
5月7日(土):『Gay Pride』@ブリュッセル
というイベントをぜひ取材しようと思っています。
何度もブログで書きましたが、ピム・フォルタインとは3年前に射殺されたゲイの政治家です。彼の作品を撮った映画監督も昨年11月、刺殺されています。おそらく、厳戒態勢のなかで式典は行われるでしょう。 続きを読む…
5月上旬に「ヨーロッパ・エロ文化・ゲイ事情調査」のために、デンマーク、オランダ、ベルギーへ出かけてきます。いま、その準備に追われています。本日は、次期大統領と目されているサルコジー氏の講演会を取材してきます。エロ狩りのドンです。 続きを読む…
きっと、駄作にちがいないと思っていた。フランス映画誌での評価は「まあまあ」といったところだし、予告編を見ても心惹かれることはなかった。今年に入ってから、アメリカで制作された伝記物映画を何本も観て、安易な想像力にいささか辟易していたので、『Dr. Kinsey』もまた、見るに値しない映画なのだと思った。
しかし、実際は違った。
「性のマッカーシズム」が広がりつつある日本・アメリカにおいて、アルフレッド・キンゼーの問いかけた問題はいまも、生きている。ちなみに、日本でも本年、公開予定だそうだ。 続きを読む…
五月六日にオランダの首都・アムステルダムで暗殺されたゲイの政治家・ピム・フォルタインを追悼するイベントがあります。関係者から招待されたので、取材がてら出張しようと思います。五月七日はベルギーのブリュッセルでゲイ・パレードがありますので、こちらも取材して来るつもりです。
パリからアムステルダムまで電車をつかえば4時間弱です。途中、ブリュッセルを通ります。
先週は『企業戦略論』の講義で20分間のプレゼンテーションを一人でこなしました。テーマは『ブックオフの経営戦略』についてです。ネタも仕込んできたので、笑いもとれまして、指導教官から「Good Comedian」との評価を受けました。
質疑応答もこなしたのですが、10人ばかしの学生から質問を受けました。
「日本の既存書店のマージンはなぜ低いのか」
「BOOK OFFが他業種で成功しないのは何故か」
「BOOK OFFと従業員の結びつきは強いか」
などの質問が出ました。質疑応答を英語でこなせるか心許なかったのですが、質問者の満足を得られる答えはできたように思います。
二時二〇分という比較的長い作品であるのに、けっして間延びすることはなかった。
1984年、スーダンにある砂漠の中に立てられた難民キャンプを飢餓が襲った。イスラエルはユダヤ系エチオピア人(黒人)を救済するため、彼らをイスラエルへと送り出す。キリスト教徒の女性は我が子の命を守るために、9歳の息子に「ユダヤ教徒である」と偽らせ、イスラエルへ行かせる。息子は現地で、フランス語を話す白人の夫妻に引き取られ、大切に育てられていく。 続きを読む…
パリの町中をあるいていると、『Non!』という文字をいたるところで見かける。
3週間前に発売された雑誌の多くには、「Non」という文字が表紙に大書されていた。「Oui」と書かれた雑誌は一誌であった。いま、フランスで「Non」といえば、「欧州憲法」への「否」を意味する。欧州憲法批准の是非を問う国民投票の期日が近づくにつれ、極左から極右まで、欧州憲法に反対する運動が広がっていっている。町中には「Non!」と書かれたポスターが貼ってある。
欧州憲法に関するチラシを配ったり、街頭で呼びかけたりしている人々のほとんどが批准反対派である。シラク大統領やサルコジ前・財相、ラファラン首相が必死に批准の意義を唱えているが、国民レベルでは着実に反対の声が広がりつつある。
欧州連合の常に中心に居続けてきたフランスで、欧州憲法批准が否決されれば、欧州全体にその余波は広がる。その衝撃たるや、2002年の大統領選挙で国民戦線のルペン党首が決選投票に進んだときの比ではないだろう。
『Gay @ Paris』用の原稿として、シラク大統領がゲイ&レズビアンの人権について語った記事の翻訳・分析作業に取り組んでいます。けっこう時間がとられそうな感じです。
五月から六月にかけて、ヨーロッパではゲイ&レズビアン関係のイベントが目白押しなので財布と時間が許す限り足を運ぶつもりです。 続きを読む…
フランス人はプライドが高いから英語を解している場合でも、話すことはない。
そんなイメージを抱いている人も多いのではなかろうか。過去はそのような状況があったようであるが、いまは異なる。 続きを読む…
1998年8月15日。北アイルランド西部のオマー(Omagh)で事件は起きた。
買い物客で賑わう繁華街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。死者二九人、負傷者二五〇人という最悪のテロだった。実行犯はIRAのメンバーである。 続きを読む…
ブログを御覧になっている皆様、御愛読いただきましてありがとうございます。当ブログは
①:フランスの性事情(ゲイ/レズビアン/トランスジェンダー)報告
②:フランス留学情報の発信
の二つを柱に運営されています。当ブログの左を御覧になれば分かりますように、『カテゴリー』を用意しています。「留学関連情報」「ゲイ情報」の過去の情報をそれぞれ分類して保存しておりますので、御参考にしてください。 続きを読む…
予約投票本『PHOTOエッセイ Gay @ Paris』用に書いた原稿です。本が出版される折にはさらに推敲したものを掲載いたします。まだ予約されていない方はこの機会をお見逃しなく。企画内容・記事構成も掲載されています。予約・企画内容はこちらから。
★★★★★★★
『TETU』に対抗して創刊されたゲイ・レズビアン総合誌『Preference』第四号(2004年9-10月号)に、日本のゲイ・アートを取り上げた『Eijanaika! Yes Future!』(ええんじゃないか!未来!) と題された記事が載っている。筆者はエリック・メジル(Eric MxJ凹il)さん。小見出しには、「ポスト20世紀の日本は私たちの現在を激しく問いかけている」と書かれている。 続きを読む…
いつものように、その日もプラット・ホームで電車を待っていた。
3月31日、夜9 :30過ぎ、私はレ・アール(Les Halles)駅の郊外電車B線を待っていた。発/到着を映し出すスクリーンを見ると、9 :35に電車は到着するという。
男の警察官二人と女の警察官一人がゆっくりと、歩いてくるのが見えた。日頃からテロに備えているのか、駅構内を歩く警察官の姿をよく目にする。彼らは電車を待つ人々が座っている椅子の前で立ち止まった。そこには、高校生と思しき男の子と、恋人か女友達なのだろうか、大人しそうな女の子が隣に座って、おしゃべりをしていた。
警察官は男の子に向かって、何かいった。
「立て」だか、「来い」とでもいったのだろう。
男子高校生は立ち、近くの壁に向かって両手をつけされられた。 続きを読む…